学科とコース

応用バイオ科学科で学べること


生きものから環境まで幅広く学び、一緒に未来を考える

私たちが生活し、未来へとつなげるためには、有限である資源を効率的に利用するとともに循環的な活用を行う必要があります。バイオテクノロジーはその持続可能な社会を創るために幅広い分野で求められています。応用バイオコースと生命科学コースの2コースで構成されている応用バイオ科学科は、持続可能な社会を創り支えるための研究者やエンジニアを育成します。


応用バイオ科学科は、幅広い専門分野を持つ教員と、豊富な実験設備で構成されています。1年次から実験を行うことで技術力を早い段階から身に付けます。技術と知識を効率よく身に付けるためにユニットプログラムを組んでいます。また、専門知識とともに「考える力」「発信する力」を各年次で行うユニークなアクティブラーニングのプログラムを通して養います。



コース

応用バイオコース

「バイオテクノロジーでくらしを支え、未来を創る」

応用バイオコースは「医薬」「食品・植物科学」「環境・微生物学」「化粧品」の4分野が専門の柱です。バイオテクノロジーを駆使して微生物の有効利用や薬の体内輸送、環境浄化、医薬品や化粧品など、くらしをより良いものにする「ものづくり」を研究します。


1,2年次はこれらの基礎となる知識や技術を学びます。3年次から希望する分野の専門的な知識や技術を学び、社会で求められる専門性と実践力を育てます。SDGsを意識した学びを展開します。幅広い分野から構成されるため、3年次までじっくり時間をかけて自分の興味を発見することもできます。また、ものづくりから技術力を身に付けたり、海外研修で国際力も身に付けられます。


生命科学コース

多様性と普遍性をもつ生命現象の解明に取り組む

生命科学コースはマクロな生態学からミクロな細胞の世界まで、様々なレベルでの生命現象が研究の対象です。発生や分化から進化、脳科学など生物の機能の解明に挑戦しながら、実社会への対応力を育てます。観察やフィールドワークも導入し、生きものが好きな人、好きになりたい人の興味を引き出します。


生命科学コースでは1,2年次で高校からのステップアップとなる理数系科目を基礎から学び、生命現象を理解するための核となる論理的思考力や発想力を身に付けます。3,4年次は有機化学や物理化学を中心とする生命化学領域と、神経科学や進化生物学などを中心とする生物科学領域のいずれかを興味や将来の目標に合わせて学びます。



特色

実験と講義を組み合わせたユニットプログラム

講義だけ、実験だけでは知識と技術はなかなか結び付きません。そこで応用バイオ科学科ではこれを組み合わせたユニットプログラムを1年次から実施し、「体験しながら知識と技術を定着させる」ことを重視しています。2年次以降はものづくりやITへの応用も含め、学んだことをわかりやすく伝えるためのプレゼンテーション技術や、グループで力を発揮するためのグループワークを学びます。4年間で「自ら考え行動できる」人材となることを目指しています。


ユニークなアクティブラーニング

応用バイオ科学科では自ら考え実行する力を身に付けるためにグループで計画を立て、実行、発表するプログラムを1年~3年次で導入しています。

1年次はユニットプログラムで学んだ実験テーマをもとに、与えられた課題を解決するためにグループで取り組みます。2年次はバイオテクノロジー/生物学を楽しく学ぶための教材づくりや動画作成に取り組みます。優秀作品に選ばれたチームは学外発表も行います。3年次はグループでオリジナルなテーマを考え、取り組む実験を、四半期をかけて取り組みます。


①自主テーマ実験/課題研究

グループでテーマを決め、実験の方法だけでなく何がどれだけ必要かも考えて実験を行い、結果をポスター発表します。

②バイオコンテスト

グループごとにバイオを楽しく学べる教材を作ります。学内の工房を利用して実際にものづくりまで体験。学外の審査員も招いて展示会を行います。


学生グループの活動

大学には部活動やサークルもありますが、応用バイオ科学科では2つの学生グループがあり、バイオを学びながら楽しく、熱く、活動しています。


①iGEM

iGEMは合成生物学の世界大会です。マサチューセッツ工科大学が主催し、合成生物学研究のアイデアを競います。日本からは本学のiGEMチームのほか、東大、京大などのチームも参加しています。大会の参加チームは独自の生物学的デバイスを設計し、長い時間をかけて各回で提示されるテーマを解決する方法を考え、そのデバイスを各種の遺伝子パーツを用いて完成させ、大会当日に作品についてのプレゼンテーションを行います。毎年、自由な発想によりさまざまな作品が発表されます。

ユニークなプロジェクトの例として、「重金属を回収する大腸菌」や「大腸菌で作られた血液」、「燃料を産生する大腸菌」、「世界一小さい注射針を持つ大腸菌」、「花を咲かせる大腸菌」などがあります。本学iGEMチームはこれまでに銀メダル、銅メダルを獲得しています!

活動内容はこちら→kaitiGEM


②利き酒

日本酒の素晴らしさを伝えるため毎年新しい企画を立て、大学祭でイベントを開催します。日本全国の酒蔵とコミュニケーションを取り、協賛をいただいています。

活動内容はこちら→kait_tasting